銀魂という作品をご存じですか?
ジャンプで連載されていた、空知英秋先生の漫画です。
私は病気になってから銀魂を見ました。
最初は、ただ「面白いな~」と思って楽しんでいました。
ちょうど感情の鈍りが溶けてきたころだったので、その回復に大いに役に立ってくれたと思います。
ただ、だんだんと、見ていて苦しい気持ちがあることに気付いてしまいました。
銀魂は、一般に下品だとかギャグマンガだと評されることも多いですが(少なくとも私の周りでは)
私の中での評価は一貫して「まぶしい」です。
これはもう実際に読んでもらわないと理解していただけないかもしれないですが、キャラたちがみんなまっすぐなんですね。
だらしなかったり、下品だったり、馬鹿だったりといった一面もありますが、その心には一本の筋が通っていて、「まっすぐ」という言葉がやはり適切だと思います。
銀魂を見ていると、面白いし幸せな気持ちになる反面、「自分はどうしてこんなに薄汚れているんだろう」という気持ちにもなります。
統合失調症になってからある程度回復してに至るまで、ずっと銀魂がそばにありました。
ある時には私を鼓舞して支えてくれましたし、ある時は自分の醜い部分を浮かび上がらせて叱責してくれました。
たかだかマンガと思うかもしれませんが、私にはまぶしくて仕方ないです。
胸が苦しくなります。
じゃあ読まなければいいじゃんと言われたこともありますが、銀魂が大好きだし、好きだからこそつらいし、好きだからこそ逃げたくないというジレンマです。
もしかして、これが一般には拗らせオタクといわれるやつですかね。
できることなら、死ぬまでに、銀魂がまぶしいと思わなくなるくらいの人になりたいです。
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