こんにちは。
まだ新型肺炎の流行はおさまらず、みなさん日々不安になりながら過ごしているのではないでしょうか。
どうかみなさんお体に気を付けてくださいね…!
統合失調症の方の多くは、健康な方より外に出て活動する機会は少ないかと思いますが、それはその分体力も少ないことでもあると思います。
十分すぎるくらい気を配ってお過ごしくださいね。
それでは、今回の記事のお話に参ります。
今回は、井上裕之さんの著書、「やさすぎるあなたが、少しずつ自分を出す練習」という本をご紹介します。
文庫本よりも小さいサイズで、とても分かりやすく優しい文章で書かれた本なので、認知機能障害に苦しむ方でも読みやすいかと思います。
私とこの本の出会い
本の紹介の前にちょっとだけ小噺をすると
私がこの本を初めて読んだのは1年ほど前のことです。
まだ統合失調症になりたてで、トラウマや自分のしてしまった小さな過ちなどにとらわれてひどく苦しんでいた頃でした。
見かねた母が、いろいろな意識改善に関する本を図書館で借りてきてくれて、何冊か読みました。
多くの本が文字がずらっと並んでいて読むことが苦痛で途中で放ってしまう中、井上裕之さんの本はとても優しい本でした。
一日数ページずつ読み進めていって、そうしているうちに心に刺さっていたとげがだんだんと抜けて言った感じでした。
読み終わるころには返却期限になっていて、たくさん借りてきたうちのこの本だけは手元に置いておきたいと思い、購入するに至りました。
今では自分を責め続けて苦しくなることもだいぶなくなりましたが、それでもふと思い返してはこの本を開きます。
とても優しい本なので、つらいトラウマをお持ちの方や些細な過ちにとらわれて苦しみ続けている人に是非読んでいただきたいです。
お待たせしました。
それでは、これからどんな本なのかをご紹介します。
どんな本?
とにかく、自己肯定感を高めてくれる本だなあ、というのが私の感想です。
何度も何度も、「やさしいあなた」「あなたのやさしい心」と言ってくれます。
自分は最低な奴だ、悪い奴だ、と自責の念に駆られているあなたに是非読んでほしいです。
「そんなことないよ、あなたはとってもやさしいんだよ」と全力で伝えてくれます。
そして、「わたしはわたしをだいじにしてあげなきゃいけないな」と思わされます。
自分に優しくできない人は人に優しくできないとかそんな若干突き放したような冷たい意味ではなく(私がこの理論があまり好きではないだけですが!)、「私はやさしいのだから、自分にも優しくできるはず。」と自然と思えるようになります。
自分に優しくしようなんて甘いんじゃないか、そう思う方もいるかもしれませんね。
私も初めてこれを読んだときはそう思いました。
けれど、この本を読み進めていくうちに、自然と「自分に優しくしてあげよう」と思えるようになります。
あまり言うとネタバレになってしまいますし、どの文章がというよりもこの本全体から伝わってくる優しさを感じている結果なのでうまく説明もできませんが、とにかくこの本は優しくて、読んだ私も優しいんです。
人はだれしも優しくて、自分に優しくしてあげる権利を持っているということを再確認できます。
30項の優しいお話が読めるので、ぜひ読んでみてください。
読み進めるたびに読んでよかったと思える素敵な一冊です。
ちなみに、私の一番好きな項は「過去の自分を愛せないあなたに」です。
誰もが共感できて、そして誰もが見習える考え方が書かれていますのでおすすめです。ぜひ読んでみてください。
おまけに、この本の挿絵がまた優しいんです…!
今はやりのかっこいい感じではなく、お花や動物、美味しい食べ物などを優しい色使いで描いています。
文と相まって二重で優しい気持ちになれます。
最後に
この本の著者の井上さんは歯科医師であり、セラピストでもあります。
歯の痛みだけでなく、心の痛みまで治してくださるそうです。
実際、この本は私の心を癒してくれた素晴らしい本です。
ぜひ苦しんでいるあなたに読んでほしいです。
お値段も定価はとても優しいお値段となっていますので、ぜひ読んでみてくださいね!
お読みくださりありがとうございました。