こんにちは。
今日は、私が統合失調症であると分かってから今に至るまで、大変お世話になった本をご紹介します。
みなさんは、中井久夫先生をご存じですか?
中井先生は精神科医で、何冊も本を出版されています。
その中の一冊が、こちらの「統合失調症をたどる」です。
こちらの本には、どういう人(子供のころの性格や行動、思考)が統合失調症になり、どういう経過をたどっていくのかが細かく書かれています。
私の母は、この本を読んで、私があまりにもこの本のモデルケースにそっくりで、統合失調症であることを確信したそうです。
まるで私(みなみ)を診察して書いてくれたかのようだ、と言っていました。
どういう性格・思考の人がなりやすくて、どうすれば病気を回避できるのか、読んでみると納得のいく本です。
本当に統合失調症なのか、と不安になったら、この本を読んでみることをお勧めします。
また、この本は、自分が今どういう段階なのかも教えてくれます。
前駆期にはじまって、急性期、消耗期、回復期…とあり、今自分はどこにいるんだろう、ちゃんと回復しているのだろうかと心配になりますよね。
この本では、この時期はこういう症状があって、何をしてはいけないのか、何をしたらいいのか、まで書かれています。
何人もの体験談とともに書かれているので、偏った意見でないことも安心です。
この本を読むと、自分がどういう行動をとって、どういう思考をすればいいのかの道しるべを得られます。
統合失調症について調べるといろいろと恐ろしいことを書かれていて戦々恐々としてしまいたくもなりますよね。
でも、この本は、どういうときにどういう治療、行動をとればいいかを細かく教えてくれているので、読むと心がほっとできます。
母はこの本をバイブルだと言って、赤線や蛍光ペンを引いて何度も読み返しています。
統合失調症の患者さんを身近に持つ人におすすめの一冊なので、よかったら読んでみてください。
まず一番におすすめなのは第一巻の「統合失調症をたどる」です。
字が多いので当事者の方向けというより、保護者やパートナーの方向けかなと思います。
読んでみて自分に合っていると思ったら、ぜひ2巻も読んでみてください。
より統合失調症への理解が深まります。
お読みくださりありがとうございました。