高校二年生になると、クラス替えがあります。
そこで、一緒に勉強してくれた努力家の友達はもちろん、仲の良かった友達はみんな離れてしまいました。
そこで気持ちを切り替えて新しく友達作りができたらよかったのですが、最初の波に乗り遅れてしまいました。
この時、無理してでも友達を作って、休み時間や放課後に息抜きできる相手がいたら、この後自滅に向かうことがなかったのかな、少しでも軽減されたのかな…とたまに思うことがあります。
初週は一人でいることに慣れずおろおろしていましたが、ある時ハッと、「いや、私は勉強しなきゃいけないし、友達がいないなんてむしろ好都合じゃないか」などと愚かにも思ってしまい、結局退学する最後まで友達をつくろうと努力することはありませんでした。
クラスに友達がいない、腹を割って話せる人が一人もいないというのは、私が自分を追い込んでしまったことの一つの原因でもあるかなと思います。
ちなみに一人、話しかけてくれる子がいたのですが、その子が私の名前を馬鹿にしたことをずっと根に持ってしまい、とうとう仲良くなることはできませんでした。
クラスに友達がいなかったので、たまに前のクラスの子が遊びに来てくれる時以外は、休み時間もお昼ご飯の時間も、ずっとイヤホンをつけて勉強していました。
なぜイヤホンをつけて音を遮断していたのかといいますと、ついに常時悪口が聞こえていたからです。
授業中も休み時間も、「あの子根暗だよね」「顔もぶすなのにちょっと勉強できるからって調子乗ってる」「でぶ」と、ずっと聞こえてくるのです。
しかし私はそれを誰かに相談することはなく、相変わらずおかしいとも思わず、ただただうるさいからという理由でイヤホンをして、鬼のように勉強をしていました。
もちろん、全く心を痛めていなかったわけではなく、むしろその都度悲しんでいましたが、「でも私には親友いるし。勉強があるし。」と何でもないようにふるまっていました。
続きます。
次の記事↓
